
アメリカの大学スポーツはシーズン制です。各競技で約4ヵ月~半年ほどにシーズンがあり、シーズン以外は練習期間を除いて運動部としての活動はありません。
アメリカの大学野球部の場合、


秋から新チームがスタートし、5月~6月にかけてシーズンが終われば夏休み期間中は野球部としての活動はありません。
夏休みはサマーボールで実践経験
では、野球部の活動がない期間は野球をできないのか?というと、実はアメリカには野球部の活動禁止機関でも野球ができるサマーボール(Collegiate Summer Baseball)というシステムがあります。
サマーボールは、アメリカの体育協会であるNCAA、NAIA、 NJCAA、CCCAA、そしてNWACとは関係なく、独自の運営をしているアマチュアリーグです。一般的にはアメリカ大学の野球シーズンが終わる5月から8月くらいまで開催されています。
リーグは1つじゃない
サマーボールは各地にリーグ&チームがあり、各リーグやチームによって運営方式は異なります。サマーボールは1つの大きな組織ではなく、夏休み期間中に行っているリーグ戦を一般的にサマーボールと呼びます。
チームへの参加方法も様々。大きく分けると、
- チームからスカウト
- 大学のコーチから推薦
- 自分で申し込む(コンタクトを取る)
などの方法があります。
レベルや試合数も様々で、かなりハイレベルでトップクラス(プロ注目選手)が集まり、かなり観客も入って40-60試合行うリーグもあれば、比較的誰でも参加できるリーグ(チーム)で試合数も30試合程度というところもあります。
夏休みの過ごし方はそれぞれ
ただし、アメリカ大学野球部に所属している選手が全員サマーボールに参加しているわけではありません。選手によっては夏休み中にサマーセッションで授業を受けたり、アルバイトをしたり、また完全に休暇を取る選手もいます。
日本人留学生も、日本に戻ってアルバイトをしたり、母校で練習したり、もちろんアメリカに残って授業を受けたり、選択肢はたくさんあります。
野球部員といっても大学生の夏休みです。様々な過ごし方があるのもアメリカ大学野球留学の醍醐味なのではないでしょうか。